Gomaインタビュー(Page3)
Sunday, June 10th 2007
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―普段聴かれてる音楽ってどういうの聴かれてます?
GOMA: もういろいろ聴く、そのときの気分とかにもよるし。テンション、場所とかにもよるし、もうなんでも。
― 最近はまってるのは?
GOMA: 最近? う〜ん…
― 最新リリースものとかもチェックしたりしますか?
GOMA: チェックするね〜。まあ最近ずっと制作やってたから、その間はもうとびとびみたいな感じだけど。結構友達とかに聴かせてもらうのとかが多いかな。友達のDJからミックスものを貰ったりとか。
― 何で聴かれてます。
GOMA: I POD。
― (なぜか一同笑。)
GOMA: 持ち運びの点がね。いままでのCD何枚持ってって〜ていうのが、あれ一個で済むしね。 ただでさえ荷物が多いから。なるべく軽量化したい。
― どうしてるんですか?ディジュリドゥは手持ちですか?
GOMA: 手持ち。自分で持ってく。飛行機とかはケースがあって、各航空会社ごとの壊れ物用のケースがあって、それの一番長い箱があるんですよ。飛行機に乗るときはそれに預けてる。
― 気圧とかは大丈夫なんですか?割れちゃったりとかは。
GOMA: 気圧は今のところ大丈夫ですね。その前にすごい吹いてて、湿気とかがまだん残ってるような感じで乗っちゃうと、ちょっとどうなのかなって感じはするけど。
― 職人ですよね。
GOMA: 職人になってくるよね、こうなると(笑)10何年やってると、いろいろ失敗を重ねて付き合い方がわかってくると。
― 弟子とか作らないんですか?
GOMA: 弟子とか今のところそういう気は全然ないな〜。
― 弟子入りしたいって人は来ます?
GOMA: 来る来る、来るけど、う〜ん、もうチョイあれかな、そういうところに視点がいってないっていうか、まあライブとかでお手伝いしてもらったりとか、そういうのはいるけど、実際ディジュを、お前ここ座れ(笑)、みたいのはないな〜。まだ自分の制作意欲が強いっていうか。
― いずれっていうのは考えてないですか?
GOMA: いずれはね、なんかそういう事をしたいなとは思ってるけど。もうちょっと先かな。 今もってる自分のプロジェクトが全部かたづいて、それからって感じかな。
― では次の質問です。“バリ三部作が好きなのですが、バリから得たものはなんですか?”(Kati Outinen)
GOMA: 神の島とか言われてるけど、神の住む島ってね。向こうの人の音の出し方ってすごい独特でね、こういうビートがあって、こういうメロディがあるから、それにあわせて弾いてくれって言っても、全然弾けないんですよ。 お祈りのときにみんなで合奏する、その形じゃないと弾けないっていう人がすごい多くて、こういう一体感だけを追求していくような音の出し方っていうのもあるんやなって、すごい勉強になったのと、あとはリズムの反復みたいなもの、ガムランとかもそう、リズムのすごい反復の中で、こう、聴いてたらどんどん陶酔していく感覚って言うか、そういうのが俺はすごい刺激的でしたね。
― 最初行かれたときは、旅行で行かれたんですか?
GOMA: そう旅行で。 オーストラリアのダーウィン。ダーウィンって一番上にあるんですけど、そこに行くのに経由で、バリ、ダーウィンっていうかたちで行ったんですよ。 そこで、オーバーステイしても値段一緒って言われたから(笑) それやったらそこ寄ろう思って、毎回行くたびに行きと帰りで寄って。それで行ったのが最初で。そこでガムランとかケチャとか聴いて、すごいなこれ〜と思って。 最初はそういう音楽的なことじゃなくて、サーフィンをするから、バリ島とかの波の感じがすごいいいし、そういう感じで行ってたからね。 空港とかでかかってる音がなんやこれって感じで、ライブっちゅうか、お寺とかでやってるショーみたいのも、やっぱすごいなーって。ぶっとばされた。
― むこうでディジュリドゥの反応ってどうでした?
GOMA: いや〜すごかったね。“なんやそれ〜”みたいなね。ストリートとかで吹いたから、反応がすごいおもしろかった。
― 今後セッションしてみたいアーティストはいますか?
GOMA: そうやね〜誰がいるかな〜。 とりあえずすごい周りにいいミュージシャンがいるから。
― 結構友達みたいな感じでみなさんやられてるんですか?
GOMA: そうやね、だから普通に生きてて、自然に出会っていく中で、自然に音を出していくっていうスタイルなんですよね。無理して、あの人とやりたいみたいのは全然なくて、ホンマ出会っていく順番で、こう順番に音出していってるっていう感じかな。 で、その出会いを記録していってるぐらいな感覚かな。
― 常にいい出会いをされてますよね。
GOMA: そうすね。なんかおもしろいですね。
― 今回のアルバムがかなりダンスよりじゃないですか。いままでここまでダンスに接近していたのはないと思うんですけど、なんでこういう形でいこうと思ったんですか?
GOMA: 今年のテーマがダンスでやろうってことを決めてて、前回の『Soul Of Rite』のときにすごいチルアウトなやつを創って、すごいアンビエントな感じの世界を創って。まぁさっきも出たけど、ダンスの躍動的な部分と、もうちょっとナチュラルな部分とを常にバランスをとってかないと俺ダメなんですよ。
― 次になにをやるかって考えてます?
GOMA: もう考えてる。ビートからうわものまで全部ディジュリドゥのやつを。
― おぉ〜多重録音で?
GOMA: そう。
― それすごそうですね!?
GOMA: ディジュリドゥで打ち込んでるっていうか、吹き込む。まず単音を作って、キックとかスネアとかハットとか、それを切って、PROTOOLSの画面上で並べていって、それにまた吹き足して。
― 気の遠くなるような作業ですよね〜。
GOMA: それがかなり時間がかかってる。これがディジュリドゥの音かっていう、自分でもかなりビックリする。
W :えっこれが?ってのがある。言われなきゃわからないですよね。
GOMA: そのぐらいの域にまできてる。
― 完成まですごい時間かかりそうですよね。
GOMA: う〜んそれはすごい時間かかってるわ。
― それは早く聴きたいですねー。
GOMA: そのうちに(笑)
― ちょっと今の話とかぶってしまうんですけど、最後の質問です。 “GOMAさんの奏でるディジュリドゥの音はスピリチュアルで躍動的な空間を創ってしまうので大好きです。GOMAさんのこれから挑戦したい創りたい表現と世界、目指すところがあれば教えてください”(とろ)
GOMA: 映像の作品とかもちょっとやりたいと思ってるんですよね。富士山で撮ったのが一発目で、世界中にやばい場所があるじゃないですか?そういうところに実際行って、吹いて。
W :グレートジャーニ的な。
― あ〜それいいですね〜
GOMA: それをちょっとやりたいですね。
― 誰かとコラボというんじゃなくて、場所とコラボって感じですね。
GOMA: ディジュリドゥはそういうのがわりとはまるのかなって。楽器っていうよりも、実際指で押さえるところがあって音階を作れるわけでもないし、吹いてると体の一部になってくるんですよね。どういうあり方がいいのか、自分でも毎回チャレンジしていって、やっぱパワースポットみたいなところに行って吹くと、すごい感覚になるんですよね。
― いってみたい場所とかは?
GOMA: 今考えてるのは、ナスカ地上絵とか、アユタヤ、マチュピチュ、チベットとかヒマラヤとか。
― いい音で録って欲しいですよね、音とかも違いそうだし。
GOMA: そうそう。そういうのをうまいこと作りこんで、ちゃんと映像作品として、ちょっとやりたいなぁと思ってるんですよね。 そのプロジェクトやるにはちょっと、でかくなってくるから、スポンサーみたいのを探してくるところから始めないと。 まぁまず富士山の上で録るっていうのはやったから、次はちょっと外に出ようかなって。
